箇条書きで。
*メカニズム(私は原子核の専門ではないので詳しい原子力発電方法は知らなかった)
原子核=陽子+中性子+<結合エネルギー>
(陽子と中性子を足しても原子核質量に完全には一致しない。その理由が結合エネルギーであり、E=mc^2より結合エネルギーがあるためにその微小な質量が埋められている。この結合Eを取り出して利用するのがしくみの原理)
中性子が核分裂のスイッチ的な存在で、中性子がくると核分裂が起きる。そして2つに分かたれるとそこからも各々中性子が飛び出す。そうして倍々になって放出されてゆく中性子がほかの核分裂をどんどん誘発してゆく連鎖反応がおこり、Eをとりだしてタービンをまわしてゆく。これの究極形が臨界。
そこでいくら自動停止したとはいえ原子炉で急激に反応は止められないので生成されてゆく中性子を止めればいい。そこで制御棒が登場。ホウ酸で中性子をどんどこ吸収していって、臨界を防ぐ。
・・・というのが理想形。
*炉へ注入するのは水が望ましい理由としては、単に安いから。(しかしこれについて、そのほかの理由として考えられるのは潜熱の問題だったような気がするのが個人的疑問点である。やっぱりその理由で、水のほうが液体窒素とかよりは有用だったような気がする・・・)
*人体への影響について
*人体を突き抜けるような強い放射線ならあまり影響はないが、人体にて止まってしまうようなものが危険だという。そこで長らく被ばくを続けるため、そういうものは影響大といえる(らしい)
*閾値あり=ある一定量浴びると自然発生しない症状が現れる値。(個人差あり)
→これはどっちかというと直接放射(被ばく)
閾値なし=(厳密には無論あるが)自然発生する症状に確率が「隠れてしまう」。
→晩発する影響。どっちかというと長期的被ばく。放っておいても(放射能を事件であびなくとも)自然とがんになってしまう確率とまぎれるので、「閾値がない」と放射線研究界隈ではそういうらしい。
*人間はもともと放射能にある程度の耐性がある生物。日本は外国にくらべてもともと放射線の量は少ないうえに、遺伝学的に(日本の先祖たち)わかめとか食べてきているので、なおのこと耐性がある
*低線量ならむしろ健康を促進するのではないかという論と、強烈な線量を短時間あびることよりも低線量をじっくりじわじわ長時間あびるほうがまずいのではないかという論があり、対立しているが、人体実験は禁止されているのでこの議論に決着がつくことはないだろう。
*単位の問題について。放射線には主にα、β、γ線等があげられるが人体に対する影響は各々異なる。一方シーベルト(?cpmかも?)はそれらの合計なので、同じ値であったとしても危険度がかなり違う。
(個人的には、なら、現在の空気の成分を調べて、放射性物質の成分を調べてやればそいつが何線を出すかはおおよそわかるので、シーベルト(?)の本当の危険性が判明するのではないかと思う。そして「本当の危険度」のような物理量を設定するべきではないだろうか?(もしくはもうあるのかもしれないが、それならそれを発表するべきではないか?))
*自然放置での半減期がよく注目されているが、生体のなかに入った時の半減期とは全く別に存在するらしい。たとえばCs(自然)=約30年、I(自然)=約8日と言われているが、Cs(生体)=約70日、I(生体)=約10日となっている。(細かい質量数はちょっと無視した)
なおSr(生体)は「調べてきます」とのこと。(残念・・・)
*Cs、Iはγ線、Srはβ線を出す。γ線はすぐに測定できるが、β線は時間が約一か月ほどかかるらしい。ので、Srの検出については一か月後の発表で不審な点はない。隠ぺいとかじゃない。
(だがもうすでに一か月前にSrが検出されたという事実を考えれば、今はもっとだと思う。(一部報道では燃料棒の破損物が海に流出の可能性もあるとか言ってたし)ので、お魚さんは・・・ ;ω;)
*Srは重いから空中飛散率は低いが、海洋汚染から生体濃縮を経ての被ばくは十分に考えられる。が、海は広いので確率は測れないのかもしれない。
また、「Srは骨とbindするので、体内から出てゆかない」。
(おっ、恐ろしい^^;)
*「ミネラル」ウォーターには当然ながら放射性物質が含まれている可能性があるので、もしかすると塩素入り(=Iを減少させた)水道水を飲む方がむしろ安全なのかもしれない。
*その他
第一原発はポンプがむき出しになっていて、第二原発はポンプ(や、電気系統?)には建屋を作っていた。ゆえに津波がきた時に第一原発のポンプ(や、電気系統?)は完全にいかれてしまった。
関東は地盤が弱いので原発がなかなか建てられない。
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